【得をするのは誰??】NTTドコモが新たな料金プラン「ahamo(アハモ)」を来年3月にスタートへ
人間って、期待しすぎているとたいてい失望し、逆にあまり期待していないとたいてい良い意味で裏切られるような気がします。
私も高校生のときからずっとドコモユーザーですが、
昨日の発表会見は久しぶりに胸が弾みましたね。
菅内閣の目玉政策の一つである携帯料金の値下げ。
auやソフトバンクは、自らが持つサブブランドを巻き込んでの対応を発表しましたが、
これが政権の怒りに触れてしまったのは記憶に新しいところです。
そんな折、ドコモから新料金についての発表がアナウンスされたわけですが、
事前に飛ばし記事で出ていたようなサブブランドでの対応ではなく、
あくまでドコモの新プランとしての発表でした。
今回は、昨日発表された内容と、期待できること・懸念されることをまとめていきたいと思います。
〔目次〕
1.新プラン“ahamo"の概要
2.ahamoの推しポイント
3.ahamoの懸念ポイント
4.ahamoが合うのはどのようなユーザーなのか
5.現行の料金プランについても続報が?
6.最後に
1.新プラン“ahamo"の概要
- 月額2,980円(税抜)
- 20GB(超過時は最大1Mbps)
- 1回あたり5分以内の国内通話無料
- ドコモの4G・5Gネットワークを利用可能
- 海外82の国と地域で追加料金なしで利用可能
- 手続きは全てオンラインで完結
サブブランドではなく、キャリアとしてこの内容を出してきたことには驚きました。
ただ、後ほどまた触れますが、おそらく当初ドコモはこれをサブブランドとして展開することも考えていたのではないかと思います。
推測ですが、本体としても、サブブランドとしても、どちらでも出せるように準備し、
auやソフトバンクの動きとそれに対する政府の反応を窺っていたのではないかと。
ただ、仮にサブブランドであったとしても、これはかなり攻めた内容だと思います。
先に発表済みのau傘下のUQモバイルや、ソフトバンク傘下のワイモバイルの似たようなプランを比べてみると、
UQモバイル(au傘下):スマホプランV(20GB・通話無料なし)3,980円
ワイモバイル(SB傘下):シンプル20(20GB・国内通話10分無料)4,480円
もしもサブブランドとしてahamoを出してきていたとしても、
他社に比べて充分に魅力的なプランですよね。
しかも、それを結局はドコモのプランとして出してきたわけで・・・
auやソフトバンクのお偉いさんたちは真っ青になっているのではないでしょうか。
2.ahamoの推しポイント
- 複雑な割引制度などがなく、わかりやすい
- 良質なドコモの回線をとても安く使える
- ○年縛りや解約金がなく、SIMのみの利用も可能
今回の新プランですが、なんといっても特徴はわかりやすさです。
私自身今までドコモを使ってきたので身を持って体験してきましたが、
キャリアのプランって本当にわかりにくい。
いろいろな条件があったり、光回線やカードとの抱き合わせがあったり、、、
今回の新プランはそういった余計な制度は全て取っ払い、
非常にわかりやすい内容となっています。
そして、業界最強クラスのドコモ回線を2,980円で使えるのも大きいですね。
同じ価格で楽天モバイルが容量制限なしのプランを提供していますが、
こちらはまだまだ回線が不安定です。
また、キャリアにありがちな○年縛りや解約金といった制度もなく、SIMのみの利用ができるのも好印象ですね。
3.ahamoの懸念ポイント
- ドコモのキャリアメールは利用できない
- 原則ドコモショップ等のサービス窓口は利用できない
- ファミリー割引等の既存のドコモの割引は使えない
- ahamoに移行するとドコモの契約年数はリセット
- その他にも既存のドコモのサービスは使えなくなるかも・・・
一方で、今回の発表内容を見ると、注意すべき点もあります。
まず、ahamoに移行するとドコモのキャリアメールは利用できなくなります。
サービス開始当初はMNPでの転出手続きをしなければならなかったり、ドコモの契約年数がリセットされたりするところを見ると、サブブランドとしてahamoを立ち上げようとしていた痕跡がところどころに見え隠れしますが、このキャリアメールが利用できなくなるというところもその痕跡の一つといえるでしょう。
最近はキャリアメールに頼らなくても、Gmail等のサービスがあるので、それで充分に代替可能であるわけですが、昔から携帯を利用している人は案外様々な登録の際にキャリアメールを使っている場合があると思います。
そういう方にとってはこれは煩雑な作業が必要になりそう。
今回ドコモはこの新プランを「デジタル・ネイティブ世代向け」として打ち出してきたわけですが、その背景のひとつには今の若い世代は今までのドコモの機能に依存していないことがあるのかもしれませんね。
また、ahamoに移行するとahamoの専用オンライン窓口のみでの対応となり、対面式のドコモショップやドコモのオフィシャルオンライン窓口の使用もできなくなるようです。
これも情報機器の扱いに自信のない方には不安な要素かもしれません。
ただし、会見ではahamoのユーザーだからといって全てを排除するわけではないとも発言がありましたので、これから細かな部分は詰められていくということでしょう。
さらに、ahamoは既存のドコモの割引と併用ができないため、ファミリー割引が適用できなくなります。
家族でドコモを利用しているという場合には、ahamoに変えない方が安くなることもあり得そうです。
そして最後に、ahamoへ移行した際にドコモから引き継げるサービスや引き継げないサービスについては、追って詳細が明らかになるものがあります。
この部分については続報を待つしかありません。
4.ahamoが合うのはどのようなユーザーなのか
- ドコモ歴が浅く、ドコモのサービスに染まっていない人
- 煩わしい対面での対応が苦手な人
- 独身の人
ここまでの内容を踏まえ、ahamoが合うユーザーはどういった方なのかを現時点で考えられる範囲でまとめてみました。
まず、ドコモのサービスに染まっていない方です。
まだまだ詳細が出ていないところもありますが、基本的には従来のドコモのサービスはahamoでは受けられないものが多くなるのは間違いなさそう。
ですので、これまでのドコモのサービスの海にどっぶり浸かってしまっている方にはahamoは向いていないかもしれません。
次に、対面での対応が苦手だという方。
ドコモショップの対応を受けたことがある方なら体験されたことがあるかもしれませんが、ショップの店員さんは、なかなかの強者です。
次から次へと新しいサービスや商品をおすすめしてきます。
そういった対応を煩わしいと感じている方は少なくないのでは。
しかも、だいたいショップへ行くと長時間待たされますし。
オンラインで全て完結するというのは、むしろ最近の若者にとっては好都合なのではないでしょうか。
ドコモが「デジタル・ネイティブ向け」として推し出しているのも納得できます。
最後に、独身の方。
先述の通り、従来のドコモのファミリー割が適用できないため、現在家族でドコモに加入している方は必ずしもahamoにすることが得にならない可能性があります。
5.現行の料金プランについても続報が?
さて、ここまでahamoについてまとめてきましたが、会見の中では従来のプランについても12月中になんらかの発表がなされることが示唆されていました。
現在ドコモのプランとして存在するのが大容量プランのギガホと、従量制のギガライトです。
ほぼ使い放題のギガホはさておき、ギガライトについては今回のahamoと比べて、料金と容量の釣り合いで矛盾が生じる部分が発生します。
もちろん、ギガライトは従来のドコモのサービスを受けられるわけですので、その部分に対して料金を払えという理屈も成立するわけですが、いったいどのような見直しがなされるのか、こちらも非常に注目ですね。
6.最後に
今回はNTTドコモから発表のあった新プラン、ahamoについて取り上げました。
長々と書いてきましたが、まだまだこれからの発表を待たなければ判断しかねることも多く存在しますね。
さしあたり、続報を待つとしましょう!
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
ではでは!